オリーブオイルの性格

 

オリーブオイルは油ですので、他の植物性油と同じくらいのカロリーがあるのは事実です。しかし、他の植物性油と決定的に違う特徴があります。それは、他の植物性油が種子や胚芽から搾油されているのに対して、オリーブオイルは果実だけを絞ったフレッシュジュースであるということです。

 

植物性の食用油として私たちが普段使用しているものとして、大豆油、菜種油、ゴマ油、ひまわり油などはその種子から搾り出されて作られており、コーン油や小麦油は、その胚芽から搾り出されて作られたものです。オリーブオイルだけが他の油と違って果実から作られているので、あらゆる食用油の中でもその個性が抜きん出てくるわけです。

 

オリーブオイルはそのまま飲んでも飲みやすいという理由も、こういうところからきていると思われます。他の食用油にはない、その独特な味と香りが料理にコクを与え、食欲をそそり、食べた時には満足感を与えてくれるのです。

 

主成分のオレイン酸は悪玉コレステロールを減らし、老化や病気の原因である活性酸素を抑える働きがあります。消化も良く、胃にも優しく、肝臓の解毒作用も強化してくれる働きもあります。

 

特にエクストラバージンオイルと呼ばれるオリーブオイルは精製していないために、オリーブの果実が含んでいる天然成分のビタミンEやポリフェノール、βーカロチンなどが豊富に残っています。